自動化ラボ動かし続けるための記録
PR更新 2026-09-04AIエージェント公式情報

AIエージェントを24時間動かすサーバーの選び方(Mac常駐との比較)

OpenClawのようなAIエージェント基盤を常時稼働させるとき、Macでは何が足りず、サーバーには何が必要なのか。実測したリソース消費をもとに、VPS・共用サーバー・専用サーバーの選び分けを整理します。

公式情報:公開仕様に基づく比較です。筆者自身は契約していません

前回、OpenClaw 2.0 をMacBook Airに入れた記録を書きました。動きます。ただ24時間動かすとなると話が変わります。

この記事では、AIエージェントを常時稼働させるときに何が要件になるのかを整理します。特定のサービスを勧めるより先に、判断軸を作るのが目的です。

前提の開示:私はOpenClawをMacで運用しています。この記事のリソース値はその実測です。紹介するVPSは公式仕様に基づく比較であり、私自身が全社を契約して使い比べたわけではありません。使用感を装った記述はしていません。

先に結論だけ必要な方のために、比較表を置いておきます。判断軸の説明はその下からです。

AIエージェント用途で見たVPS比較(メモリ2GBで条件を揃えた・2026年9月3日 各社公式サイトで確認)← 横スクロール →
最安・AI用途を公式が明記
ABLENET VPS
968円/月(L1・2GB)
更新後 1,130円/月
最大10日間の無料お試し
最低利用期間なし
稼働率99.99%以上を掲げる
公式サイトを見る
時間課金で試せる
ConoHa VPS
944円/月(2GB)
更新後 1,259円/月
時間課金 3.7円/時(月上限2,033円)
立てて消す検証に向く
公式サイトを見る
国内シェア・高スペック
XServer VPS
2,035円/月(2GB・36ヶ月)
1ヶ月契約なら2,640円/月・更新後は1,265円/月〜
NVMe・AMD EPYC
公式サイトを見る

すべて各社公式サイトの表示を2026年9月3日に確認した値(税込)です。他サイトの比較表を引き写していません。初回契約価格と更新後価格が異なる点に注意してください。キャンペーンや契約期間で変動するため、申し込み前に必ず公式サイトで最新をご確認ください。筆者はいずれも契約しておらず、公開仕様に基づく比較です。

他サイトの比較表をそのまま信じないこと

この記事を書くにあたって、上位表示されているVPS比較サイトを実際に見ました。そこには XServer VPS が「830円/月〜」 と書かれていましたが、公式サイトで確認したところ2GBプランは36ヶ月契約で2,035円/月でした。おそらく別プランの数字か、古い情報が残っています。

比較表は、必ず一次情報(各社公式)で突き合わせてください。 当サイトの上の表は、2026年9月3日に3社の公式ページをすべて開いて確認した値です。

+1GB前後
ブラウザ操作(Chromium)を有効にしたときのメモリ増分(実測)
16個
筆者の環境でロードされているプラグイン数(実測)
0円
GPUは不要。推論はクラウド側で走るため

まず、Macで動かし続けると何が起きるか

結論として、Macは「試す」には最適で、「回し続ける」には向きません。

理由は性能ではなく、運用の前提が違うことです。

蓋を閉じると止まる

これが一番大きい。OpenClawの cron(定期実行)は、当然ながらマシンが起きていないと動きません。「毎朝7時に情報収集」と設定しても、朝7時にMacがスリープしていれば何も起きない。

caffeinate で無理やり起こし続けることはできますが、ノートPCでそれをやる意味は薄いです。

持ち歩けなくなる

常時起動を前提にした瞬間、そのMacは持ち出せない機械になります。ノートPCを買った意味が消えます。

落ちても気づかない

サーバー用途のマシンには、プロセス監視と自動再起動があります。手元のMacにはありません。Gatewayが落ちていても、次に自分が話しかけるまで気づけない。

実際、私はセットアップ中にGatewayが二重起動して片方が沈黙している状態に遭遇しました。ログを見るまで分かりませんでした。

リソースを取り合う

エージェントにブラウザ操作をさせると、これがかなり重い。作業中のマシンで同時に走らせると、体感で分かるレベルで持っていかれます。

AIエージェント基盤に必要なスペックの考え方

「AIを動かす」と聞くとGPUが必要に思えますが、OpenClawのようなエージェント基盤にGPUは要りません。

理由は単純で、推論はクラウド側(OpenAI・Anthropic等)で走るからです。手元で動くのは、指示を組み立て、ツールを呼び、結果を保存する部分。つまり普通のNode.jsアプリです。

必要なのはこの3つです。

① メモリ ← ここが効く

一番効くのがメモリです。内訳を分解するとこうなります。

要素目安
Gateway本体(Node)数百MB
プラグイン(私の環境で16個ロード)数百MB
ブラウザ操作を使う場合(Chromium)+1GB前後
会話履歴・ベクトル検索などのメモリ機能使い方次第で増える

ブラウザ操作を使うかどうかで要件が変わります。使わないなら1GBでも動く。使うなら2GBは欲しい。複数エージェントを並列で回すなら4GB以上。

AIエージェント基盤のメモリ内訳
AIエージェント基盤のメモリ内訳

② 常時起動と自動復帰

スペックよりこちらの方が本質です。

  • 落ちたら自動で再起動する仕組み(systemd / launchd)
  • 電源とネットワークが切れない環境
  • OSの再起動後も勝手に立ち上がる設定

OpenClawには openclaw gateway install でサービスとして常駐させる機能があります。これを使える環境かどうかが選定基準になります。

③ ディスクとネットワーク

ログ・会話履歴・記憶ファイルが積み上がります。私の環境では、画像生成を含むセッションのログが1回で30MBを超えることがありました。数十GBは見ておいた方がいい。

回線は帯域より安定性です。APIを叩き続けるので、切れないことの方が重要。

選択肢の比較

共用レンタルサーバー(エックスサーバー等)

結論:AIエージェント基盤には向きません。

WordPressを置くには最高ですが、常駐プロセスを立て続ける用途を想定していません。SSHが使えても、長時間走るプロセスは規約や実装で制限されることが多い。Node.jsのバージョンも自由に選べないことがあります。

サイトを置くのはこちら、エージェントを動かすのは別、と分けるのが素直です。

VPS

AIエージェント基盤の標準解はここです。

  • root権限があるので Node のバージョンを自由に選べる(OpenClaw 2.0 は Node 22.22.3以上が必要で、これが地味に効きます)
  • systemd で常駐サービスにできる
  • 月1,000円前後から始められる
  • スペックを後から上げられる

選ぶときに見るべき点:

見る項目理由
メモリブラウザ操作を使うなら2GB以上
ストレージ種別SSD/NVMe。ログとDBの書き込みが多い
国内リージョンAPIレイテンシと、法人利用時の要件
スナップショット壊したときに戻せるか。設定をいじる用途では効く
最低契約期間検証段階では短期で抜けられる方がいい

専用サーバー・自宅サーバー

規模が大きくなってから考えれば十分です。エージェント1〜2体なら過剰。

自宅にRaspberry Piや余ったPCを置く手もありますが、停電・回線断・自分でやる監視を引き受けることになります。月1,000円を惜しんで週末を溶かすなら本末転倒です。

実際に検討したVPS

A8で提携できるもののうち、AIエージェント用途で条件が合うものを挙げます。

ABLENET VPS

公式が 「FX自動売買やAI関連ツールにおすすめ」 と明示しているVPSです。24時間動かし続ける前提のサービスなので、用途としては素直に合致します。

  • 公式が稼働率 99.99%以上を掲げている
  • 最大10日間の無料お試しがあり、最低利用期間がない(合わなければ抜けられる)
  • メモリ2GBのL1プランが月968円(更新後1,130円)と、常時稼働の入口として安い

私の見立て:OpenClawのようなエージェント基盤を置くなら、ブラウザ操作を使うかどうかでプランを決めるべきです。使わないなら最小構成で足り、使うならメモリを一段上げる。ここをケチると、Chromiumが立ち上がった瞬間に詰まります。

ABLENET VPS公式情報

公式が「FX自動売買やAI関連ツールにおすすめ」と明示している国内VPS。24時間動かし続けることを前提にしたプラン構成になっています。

OpenClawのようなエージェント基盤を置くなら、ブラウザ操作を使うかどうかでメモリを決めてください。

ABLENET VPS の料金・スペックを見る

料金・スペック・キャンペーン内容は変動します。申し込みの前に必ず公式サイトで最新をご確認ください。筆者は本サービスを契約しておらず、記述は公開仕様に基づく比較です。

ドメインをどうするか

サーバーとセットで必要になるのがドメインです。エージェント自体には不要ですが、管理画面に外からアクセスするなら持っておくと楽になります。

ただし急がなくていいとも思っています。

OpenClawのGatewayは既定でループバック(127.0.0.1)に閉じています。外に出さない限り、ドメインもTLS証明書も要りません。私も今はこの状態で運用しています。外部から使いたくなったら、Tailscale経由という手もあります。

「とりあえずドメインを取る」より、外から触りたくなってから取る方が順序として正しい。

必要になったときは、更新費まで含めた総額で比較してください。初年度が安くても2年目から跳ねるのはよくある話です。

私の結論

段階置き場所
試す手元のMac / PC。費用ゼロで全機能を確認できる
回し始めるVPS。メモリ2GB以上、国内、スナップショット付き
本格運用スペックを上げる。エージェントごとに分離
どこで動かすかの判断フロー
どこで動かすかの判断フロー
このサイトの立場

サーバーを勧めるのが目的ではありません。まず手元で動かして、「これは毎日動いていてほしい」と本気で思った機能が1つでも出てきてから移すべきだと考えています。筆者自身、まだMacで動かしています。

いきなりサーバーを借りる必要はありません。 まず手元で動かして、「これは毎日動いていてほしい」と本気で思った機能が1つでも出てきてから移すべきです。

私自身、まだMacで動かしています。移すのは、cronで回したい処理が固まってからでいいと思っています。

次に書く予定

  • OpenClawのcronで実際に定期処理を組んだ記録
  • ブラウザ操作を使ったときの実測メモリ
  • エージェントに与える権限をどこで線引きするか

本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。紹介しているサービスの仕様・料金は執筆時点のもので、変更される場合があります。私が実際に運用しているのはMac環境であり、各VPSの使用感については公式情報に基づく比較として記述しています。

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