同じMacに Claude Code と Codex CLI を両方入れて、1日まるごと実務で使いました。
「どっちが優秀か」という記事ではありません。両方動かせる状態にしておくと、仕事の振り分けで効くという話です。
何をやっていたか
その日やっていたのは、Google Driveの大掃除でした。
- 動画1,064本・324GBの棚卸し
- Meet録画628本の分類
- 会議名が付いていない録画305本の名前を、カレンダー1万件と突き合わせて復元
- ルート直下に散乱していた1,130ファイルを、中身を読んで振り分け
最終的に2,065件のファイル操作を実行しました。この過程で、両方のツールを行き来しました。
分かったこと:Codexは画像生成ができる
これが一番の発見でした。
作業結果を社内共有するためにインフォグラフィックを6枚作る必要がありました。私は当初、Codexに画像生成機能はないと判断していました。codex mcp list と codex plugin list を見て、それらしいものが見当たらなかったからです。
間違っていました。
実際に「画像を生成して」と投げたら、普通に生成されました。しかも日本語が崩れません。
さらに驚いたのが、自分で見て直すことでした。作業ログにこう残っています。
2枚目の架空ラベルは消えましたが、フォルダアイコンが42個になっており「32」と不一致です。4行×8列=32個に限定して、もう一度その領域だけ修正します。
指示していない検証を自分でやっている。 「32フォルダ」と書いた図に、アイコンを42個描いてしまったことを自分で見つけて、直しました。
教訓
ツールの機能一覧を眺めて「できない」と判断したのが誤りでした。試せば1回で分かった話です。
CLIのヘルプやプラグイン一覧は、その製品が明示している機能しか映しません。モデル自体が持っている能力は、そこに出てこないことがあります。
使い分けの実感
1日使った範囲での、率直な印象です。
Codexが向いていたこと
画像・図解の生成これは明確でした。日本語のインフォグラフィックを、数値の正確さを保ったまま作れます。生成後に自己検証して直すので、任せきりにできる度合いが高い。
まとまった単位の実装「この仕様書を読んで実装して」という渡し方が効きました。レンダリング用のスクリプトを243行書かせましたが、構造が整理されていて手直しが少なかった。
Claude Codeが向いていたこと
対話しながら詰める作業「この判定ロジックだと誤検出が出るから、条件を足そう」といった往復。実際、録画の会議名を復元するとき、最初の実装では「就寝」「睡眠ブロック」といった個人の予定を会議名として拾ってしまいました。ここを会話しながら絞り込む作業は、対話型の方が速い。
既存環境を壊さない配慮が要る作業 ~/.npmrc の prefix 設定がnvmと競合したとき、既存のグローバルツールを巻き添えにしない方法を探る——このての「触ってはいけないものがある」判断は、文脈を共有できている方が安全でした。
危険な操作の前で止まることこれは好みが分かれるところですが、私には合っていました。Driveの一括削除の直前で「この276個の中に業務フォルダが混ざっている」と気づけたのは、実行前に一覧を出す設計になっていたからです。
併用でハマった点
出力のバッファリング
Codexをバックグラウンドで走らせるとき、| tail -60 を付けて起動しました。これが失敗でした。
パイプがバッファするので、プロセスが終わるまで1行も出てきません。7分間、進捗がまったく見えない状態になりました。
セッションログ(~/.codex/sessions/)を直接読んで、ようやく状況が分かりました。
# ダメ
codex exec "..." | tail -60 &
# 見えるようにする
codex exec "..." > /tmp/codex.log 2>&1 &
tail -f /tmp/codex.log
引数の互換性
--full-auto を付けたら「そんな引数はない」と言われ、-s と --approve-for-me を併用したら「同時に使えない」と言われました。バージョンによって変わるので、まず --help を読むのが結局早い。
作業フォルダの取り合い
一番厄介だったのがこれです。Codexが作業している最中に、別のセッションがそのフォルダを移動しました。Codexは「作業フォルダが消去された」と判断して中断。
実際には削除ではなく移動でしたが、複数のエージェントを同じディスク上で並行して走らせるなら、作業領域を分ける必要があります。
結論めいたもの
どちらかを選ぶ話ではないと思っています。
- 画像・図解が要る仕事 → Codex
- 既存環境を壊さずに詰める仕事 → Claude Code
- まとまった単位の実装 → どちらでも。仕様書を書ける状況ならCodex
- 判断が分かれる作業 → 対話しながら進める
両方入れておいて損はありません。片方に投げて、詰まったらもう片方に相談する、くらいの雑な使い方でも十分に効きます。
この記事の前提
- 2026年9月時点。Codex CLI 0.149.1、Claude Code(Fable 5)
- 検証は1日、実務のなかでの併用です。ベンチマークは取っていません
- どちらのツールとも利害関係はありません
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